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表面波探査による宅地地盤調査 2 (解析編)


表面波速度データの解析
●自社開発した解析用ソフトウェアにて解析します
■ 解析 ■
○持ち帰った計測データを解析用コンピュータに取り込み、専用に開発したシステムを用いて、表面波速度を解析し、地耐力を算出するために開発した解析用ソフトウェアにて計測データを解析します。
○解析結果は、速度区分による推定断面図に長期許容応力度(地耐力)として表記されます。



解析結果の出力
●計測データを解析し、速度柱状図を作成します
●計測データおよび解析結果をプリントアウトします
●推定断面図では、調査地地盤構造の概略が把握できます
■ 速度解析 ■
○計測データの速度変化を読みとりながら、表面波速度データを解析していきます。この表面波速度が、速ければ速いほど、地盤の強度は高いと言えます。
○地耐力50kN/uは、1平方メートルあたり、5トンまでの荷重に耐えられる地盤であるということです。
■ 解析結果の印刷 ■
○解析結果を表現するにあたり、計測地点における深度区間における表面波の区間速度や地耐力を記載した柱状図を作成します。
○通常の宅地地盤調査であれば複数点調査しますので、それらの柱状図を並べ、地盤の層区分を加えた推定断面図を作成します。
■ 推定断面図 ■
○印刷された推定断面図より、基礎敷設深度における地盤強度の評価、局部的な地盤の緩みなどがないかを確認します。
○推定断面図中の層区分などから支持地盤の傾斜などを検討します。



計測データ・解析結果サンプル
●宅地造成された土地の地盤調査データ
●表層地盤改良工事後の地盤調査データ
●推定断面図では、調査地地盤構造の概略が把握できます
■ 表面波速度データ ■
○このデータは、軟弱地盤地域のデータであり、何十年もの間、宅地の庭として使用していた土地のデータである。
○庭木の撤去等により地盤表層部は緩み、表面波の伝播速度は遅い。
○地表より約1mは盛土のはずであるが、盛土と下部地盤との境界が際だっていない。1測点のデータではわかりにくいが、複数のデータを比較することにより、判定する。
■ 表面波速度データ ■
○このデータは、表層地盤改良後の土地のデータである。データに大きな変化が見られる部分に改良土層と下部地盤との境界がある。
○改良工事後のデータの場合、改良地盤の下端付近は工事の影響で土が乱されている場合が多く、厳密な境界は判定できないが、ここでは、地表より約1mまでの区間が改良地盤であると判定できる。
■ 推定断面図 ■
○推定断面図では基礎敷設深度における地耐力を確認することができます。
○一般的には50kN/u以上であれば特に問題はありません。
○基礎根入れ深度において、十分な地耐力が確認できない場合であっても、根入れ深さなどを少々深くするなどの工夫により、直接基礎にて施工可能な深度がわかります。


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